肩インピンジメント症候群とは?
こんにちは!
Style Lab整骨院・整体院の大久保です!
本日は「肩インピンジメント症候群」について、お話しさせていただきます!
●肩インピンジメント症候群とは
「インピンジメント」とは「衝突」「挟み込み」のことです。
腱板筋の過度な使用、例えばスポーツや仕事によって、筋肉の疲労や緊張が生じることがあります。
その結果、上腕骨頭が正常な位置からずれたり(骨頭の挙上時の上方移動)、肩峰に骨の出っ張り、いわゆる骨棘が形成されることがあります。
このような変化によって、腱板や肩峰下滑液包が上腕骨や肩峰に挟まれることがあり、これが炎症や腱板の損傷を引き起こします。
結果として、肩の痛みや腕を上げるのが困難になることがあり、これをインピンジメント症候群といいます。
検査は、肩の動きの範囲、可動域をチェックします。
外転位、屈曲位、内転位での疼痛や筋力を評価し、インピンジメントの存在を判断します。
特に野球に代表されるオーバーヘッド競技者の場合、肩甲胸郭の機能障害が原因でインピンジメント症状が生じることが多いとされます。
インピンジメント症候群との鑑別を要する疾患には肩関節周囲炎(40・50肩)、腱板断裂、石灰沈着性腱板炎の3つが主にあげられます。
●肩インピンジメント症候群の症状
肩のインピンジメント症候群の主な症状は、腕を頭上に持ち上げたり、後ろに手を伸ばしたりしたときに発生する痛みです。
この痛みは肩、腕の上部近く、または腕の外側に現れやすく、特に夜間に痛いほうの肩が下になったときによく起こります。
投球動作を行うスポーツでは、肩のこわばりやウォームアップ期間が長引く傾向にあり、腕を後ろに回して投げ準備をするときや、投げる動作を始めるときに痛みが生じやすくなります。
テニスやバレーボールのようにサーブを行うプレイヤーの中には、サーブのフォロースルーや終了時に痛みを訴える人もいます。
最初は痛みの位置を特定するのが難しいですが、時間が経つにつれて、後方インピンジメントでは肩の後部に痛みが集中するようになります。
肩峰下インピンジメントの場合、屈曲や外転の制限が特に強く出ることが知られており、これは凍結肩との鑑別に有効です。
●肩インピンジメント症候群の検査
検査では、インピンジメントの原因となる「肩甲胸郭関節の硬さ」「肩甲骨の上方回旋不足」などの機能障害の有無を評価します。
・Neerインピンジメントテスト
(肩甲骨を押し下げ、もう片方の手で外転させる。上腕骨を肩峰下面に押し当てるテストであり、外転90°を過ぎたあたりで疼痛がみられれば陽性)
・Hawkinsインピンジメントテスト(屈曲90°まで腕を上げ、内旋をさせ、上腕骨の大結節を烏口肩甲靭帯の下面に押し当てる。疼痛がみられれば陽性)が陽性になるかを確認します。
●肩インピンジメント症候群の治療
安静時や夜間の痛みに対して、施術を行います。
投球などオーバーヘッド動作を伴うスポーツは1ヶ月程度の中止期間を様子を見ながら改善するかを観察します。
リハビリは特に有効な保存治療で、手術を回避するために必要な治療です。
疼痛の強い急性期のリハビリの目標は、腱板強化訓練によって「炎症を抑制し、二次的なダメージや機能低下を最小化すること」です。
炎症がある段階では、真の機能障害の評価は難しく、痛みの軽減を最優先にし、肩関節への過度な刺激を避けることが大切です。
従って疼痛が強い急性期ではとくにぐいぐいと無理に動かすことにより疼痛がよりひどくなってしまうため注意が必要です。
特に中高年では肩関節、肩甲骨や胸郭の動きが悪くなっていることが多く、上腕骨の求心性が保てなくなります。
したがって肩の動きだけではなく、肩甲骨や胸郭の柔軟性に問題がないかも評価し、ストレッチすることが大切です。
リハビリによって肩関節の機能不全を修正しても、解剖学的破綻による肩峰下インピンジメント(関節唇損傷や腱板関節面断裂を含む)が残存する場合が手術適応となります。
「肩インピンジメント症候群」とは?について以上となります! これからも色々情報を発信させていただきます!
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